TAKASHIMAYA BLOG横浜タカシマヤ

藤田 潤 ガラス新作展 -Brilliant Color-

2020.06.24
毎度ブログをご覧いただき、ありがとうございます
 
藤田潤先生をご存知の方も多いかと思いますが、改めてご紹介させて頂きます。

藤田潤先生は1951年東京都に生まれ、学習院大学文学部哲学科卒業後、現在はヴェネツィアと日本を拠点に、制作を続けておられます。

お父様は、日本の現代ガラス工芸を代表し、大きな足跡を残した、藤田喬平先生。
ガラスの本場ヨーロッパで「フジタのドリームボックス」と呼ばれた『飾筥』は、それまでの常識を覆した新しいガラス造形として、平安から江戸琳派に通じる雅を表現した代表作となりました。2002年には、ガラスの造形作家として初の文化勲章を受章されました

藤田潤先生が近年精力的に取り組んでおられるのが、「果物」や「野菜」のオブジェ。
大地の恵みから生み出された「完璧で美しい形」に心惹かれたそうです。
早速、ご覧ください!


「パプリカ」
今が旬のパプリカ。

 
「大地」
ポップに彩られたパンプキン。

 
「碧き葡萄」
ゴージャスな葡萄。
ガスバーナーであぶりながらひとつひとつ実をつけています。

次にこちらをご覧ください!

 
「夕映えのラグーナ」

美しい色のグラデーションは、色ガラスと透明ガラスを何層も重ねた無垢のガラスの上に、棒状のガラスと透明ガラスを並べて溶かし、吹き上げたものを融合させているのだそうです
 
更に、台の部分は、「オーバーレイ技法」と言われ、芯となる色ガラスのコバルトブルーにピンクの色ガラスを重ねることで美しいパープルに、ピンクの色ガラスはグレーの色ガラスが重なることで、紫がかったピンクへと美しく変化しています
 
ちなみに・・・
ヴェネツィアは5世紀にアドリア海の干潟(ラグーナ)に築かれ、街は実に118もの小島から成り、数多くの橋でつながっているそうです。10世紀には強力な海運共和国として貿易で栄えた輝ける歴史をもち、街全体と干潟(ラグーナ)が世界遺産に登録されています。


最後になりましたが、とても感銘を受けた「ごあいさつ文」を是非ご紹介したい!と思い、
過去6回のものから一部抜粋させて頂きました♪

2008年
平成16年に父 喬平が没して、今度は私がヴェニスで制作してみないかとの提案をいただきました。父がヴェニスに通い始めたのは55歳のときでしたが、私もいつの間にかその年齢になっています。人脈も資金も全くないところから始めた父に対し、私は手伝いとして20年以上も同行していたので制作する上での不安はありませんでした。折角巡って来た機会なので、かねて考えていたものを形にしたいという思いだけでした。「なにも同じことをすることはないんだ。」と随分以前にポツリと言った父の一言がずっと耳に残っています。平成17年暮れに試作の為、1人でヴェニスに就き、運河から工房への路地に入ったとたんまるで父と一緒に歩いていたような錯覚を覚えました。お遍路さんの笠に書かれている「同行二人」とはこういう感覚なのでしょうか。

2010年
父は生涯制作し続けた飾筥に「夢を入れる。」と言いました。私は「時間(とき)」を込めようと思います。時間は人間には抗しえない圧倒的な力で刻々と流れてゆきます。時間がたてば一人ひとりの存在など、どこにもなかったかのように記憶は薄れてゆくものでしょう。でもそれは決して悲しいことではなく、安らかな気持ちにさせてくれます。今という時間をガラスの筥に込めて生きた痕跡にしたいと思います。

2012年
ガラス制作を始めて35年が経ち、昨年還暦を迎えました。空気や風、水など浮遊するものを表現するのにガラスは相応しい素材です。ガラスの色は人の心に直接語りかけます。創作を通して人との繋がりが生まれ、作品は一人歩きします。

2014年
風や水や大気をテーマに作品を作り続けてきました。捉えようがなく、常に流転してゆく様は世界であり、人生でもあります。ガラスの色は直接心に響きます。坩堝から取り出した灼熱のガラス魂では色の見分けはつきませんが、除冷炉から出てきたガラスの色彩は心の曇りを取り除いてくれます。

2016年
吹きガラスとは水飴状に溶解したガラスの生地を竿で巻き取り形成します。動きの中で「良い形」を探して行きます。素材が液体であるためか、空気の動きや水の流れを表すのに相応しいと思います。捉え難い世の諸行を半透明の揺れ動くガラスに託そうと思いながらこれまで制作を続けてきました。

2018年
「沈黙の我に見よとぞ百房の 黒き葡萄に雨ふりそそぐ」
私の父は熊谷守一書のこの色紙を客間に飾り、よく眺めていました。歌人 斎藤茂吉は終戦後全てを喪失した日本人に表現者として自分が何を為すべきか、奮い立たせる気持ちでこの歌を詠んだそうです。いくつ年齢を重ねてもこれで良いというものはありません。


ぜひこの機会にご高覧くださいますようご案内申しあげます!

#おうちで高島屋  #横浜高島屋 #藤田潤  #Fujitajun

藤田 潤 ガラス新作展 -Brilliant Color-展


2020年 7月1 日・水→  7日・火
※最終日は午後4時に閉会
─────────────────
横浜店7階 美術画廊
直通電話 045-313-7898

オンラインストアも参加してます♪
http://www.takashimaya.co.jp/shopping/sportshobby/0800001050/
高島屋の美術情報はこちらから
画廊スケジュールはこちらから!
アートblog更新中♪ 日本橋も♪ 新宿も♪ 大阪も♪ 京都も♪

※直近の情勢等により展覧会開催が変更・中止になる場合があります。ご来店前に高島屋ホームページ等をご確認ください。

ページトップへ